初めてFXを試す時、デモトレードで練習する人は大勢います。
デモトレードは直ぐに利用できて、FXの疑似体験ができるので、FXがどのようなものか知るにはもってこいです。
でも、初心者がデモで練習した後に、実際の取引で成果を出すことができるでしょうか？
実際はとても難しいと考えられます。
デモトレードの体験は、FXのできる事や取引ツールの操作方法を学ぶには有効ですが、実践と同じかと言えばNOです。
FXは実際のお金のやり取りをするシビアな投資です。
ゲーム的な感覚はつかめても、残念ながら実践の厳しい経験を積む事にはなりません。
私は数年前、初めてFXを始めたころに、デモトレードで念入りに練習してから本番の取引にすすみましたが、結果的に大きな損失を出した痛い経験があります。
デモでの体験と本番での取引には、メンタル的な大きな差がありました。
ここでは、デモトレードで練習することをおすすめできない理由についてお伝えしています。
これからFXで本気で投資を始めたい方へ、できる限りリスクを回避できる方法として参考にしていただければ嬉しいです。
デモトレードを初心者におすすめしない理由
デモトレードは、FXのイメージトレーニングや操作方法を学ぶには本当に意味のあるツールです。
でも、FXは実際の金銭の取引をする投資なので、初めから実際の取引を体験して緊張感の中で経験を積むほうが、必然的に仕組みや操作方法が身につきます。
デモトレードは、残念ながら金銭的な緊張感を体験することはできません。
FXのデモトレードと実際のトレードとの違い
デモトレードでは、練習中にロスカットなどを気にしないで練習ができるように、十分な資金が準備されています。その資金を失くしたとしても、また追加で資金を調達することも可能なため基本的にお金の心配はありません。
FXは、準備できる運用資金がいくらなのかで、トレード戦略を考えなくてはいけません。
資金に余裕がない人が、豊富な資金のデモトレードで体験を積んでも、まったく実践には生かすことができません。
自分の運用資金と同じ金額で経験を積まなければ意味がありません。
少額トレードから開始して、無理のない範囲での資産運用を学び、実践を通して少しずつ相場の動きに慣れる練習ができることがベストです。
FXの取引はメンタルに大きく左右されます。
本番で本当の金銭のやり取りに入ると、心理的な緊張や圧迫に慣れるまでに多くの時間が必要になります。
デモトレードではなんなく利益を得ることができても、自分のお金になったとたん、思いがけないミスが重なり、「いつかはプラスに転換するはず」といつまでも損切りできないでいるうちに、大きな損失を出してしまう事も少なくありません。
強制的にロスカットされるような事態は避けなければいけません！
※強制的にロスカット：未確定（決済前）の損失である含み損が一定の水準に達したときに、FX会社によって自動的に強制決済する仕組みのこと。
※損切り：自らポジションを決済すること。
買うか売るか、トレードはそれの繰り返しですが、これが思うようにいきません。
理屈ではわかっていても、つい欲が出て、後になって後悔する事の繰り返しです。
できる限りリスクを分散して取引できるよう、基本的なFXの知識を学び、実践を繰返し、一定のラインで決済できる、感情的ではなくルールに乗っ取ったトレードの経験を積む事はとても大事です。
まずはアプリやPCの操作になれる
PCや携帯電話を日常的に使い慣れている人でも、FXの操作になれる事は重要です。
FXは、ワンクリックで買ったり売ったりの取引の操作が簡単にできます。
重要指標の発表時間付近は相場が乱高下することも多く、動きが激しくなる時に慌てたり、誤って誤発注すると即損失がでます。使いにくいツールでは操作に時間がかかり、トレードのチャンスを逃してしまいます。
初心者は、シンプルで使いやすい取引ツールを提供しているFX会社を選びましょう。
予想があっているのに操作ミスで損失を出すのは本当にもったいないです。
FXの操作に十分に慣れる事は重要で、操作ミスを改善できるまで、繰返し練習してください。
実際の取引会社のFXトレードになれないと無意味
FXのデモトレードができる会社は多くあり、それぞれの特徴があります。
A社のデモトレードで長い期間練習しても、本当にトレードを始める時にB社を使うとなると、基本的な操作方法は似ていてもできる事できない事が違います。
せっかく相場の動きや操作方法にも慣れたころに、実践に入りツールが変わってしまうとまた慣れるまで相当な時間がかかります。どうせなら初めから実際に使いたい会社のツールで経験を積みたいものです。
携帯のアプリかPCの取引なのか、取引方法も事前にある程度想定して、同じツールを使って練習することが最も実践的です。
FXのリスク
FXトレードを始める前に、下記のようなリスクがあることを認識しましょう。
市場リスク: 為替相場の変動によって、投資元本が減少するリスク。
金利リスク: 金利の変動によって、投資元本が減少するリスク。
流動性リスク: 市場に出回っている通貨量が少なく、取引が困難になるリスク。
政治リスク: 政治的な不安定要因によって、為替相場が大きく変動するリスク。
※手数料が利益を圧迫したり、取引が成立しないリスクもあります。
これらのリスクを理解し、適切なリスク管理を行うことが、FXトレードにおいて重要です。初心者の方は、リスクを把握した上で、慎重にトレードを行うことをお勧めします。
・これだけは知っておきたい！FXのリスクと回避方法
・これだけは知っておきたい！FXの基礎知識
FX会社の選び方
初心者は実践経験を積んで、ツールの操作方法やFXの動きに慣れる必要があります。
その為にも少額取引ができるFX会社がおすすめです。
そうは言っても、慣れない時に実践で経験を積むなんて！
金銭的な損失が気になって自分には無理だと考える方が大半だと思います。
私自信もその一人でした！
FX会社は取引できる最小限の単位が会社ごとに決まっています。
1万通貨から1,000通貨くらいが一般的ですが、中には1通貨から取引ができる会社もあります。
1通貨の取引で必要証拠金（レバレッジ25倍）は5.6円で1pips（1銭）ごとの損益額は0.1円です。
1通貨から取引可能な口座なら、米ドル/円が140円の場合、5.6円あればポジションを保有できるので100円あればポジションを持ち、取引がきることになります。
例えば5万円の保証金で1通貨の取引をします。
1通貨の取引でも最初は恐る恐るですが、1円の損失、1円の利益が出るまでにかなり時間がかかります。
かなり損失が出たと思っても、2円にも満たない金額でしょう。
この過程の損失額で、取引の仕組みや相場の動きを十分に体験していけます。
常にレバレッジを意識した運用を体験して、最も避けるべき強制的なロスカットで大きな損失を出すことを回避できる取引方法を心がけてください。
※レバレッジ：FXにおけるレバレッジには「テコの原理」という意味があり、担保となる保証金を活用して、個人の場最大25倍の金額を取引できる仕組みのことです。
少しでも早く自分の取引スタイルにあっている会社をみつけて、経験を積んでいく事で少額取引から徐々に金額を増やしていければ、リスクを減らして無理なく長くFXを続けることができます。
初心者におすすめのFX会社
初心者にFX会社は少額取引できる口座がベストです。
＜松井証券＞
- 1通貨から取引可能
- 業界最狭水準のスプレッド
- シンプルで使いやすい取引ツール
- 夜間も電話サポートが受けられる
＜SBIFXトレード＞
- 1通貨から取引可能
- 業界最良水準の高スワップポイント
- あらゆる手数料が無料！
- 電話、チャットサポート（24時間）
＜GMOクリック証券＞
最小取引単位は1,000通貨からですが、携帯アプリの「FXネオ」はとても使い勝手が優れています。
デモトレードがすぐに利用できて実際の取引のアプリと変わらない為、練習後に実践に入りやすい会社です。
運用資金に少し余裕がある方なら「FXネオ」はおすすめです。
- 使いやすさ№1の取引アプリ
- 業界最狭水準のスプレッド
- 3,200円から取引可能
- 手数料完全無料
口座の申込は無料なため、事前に2～3の会社の口座を申し込んで、実際のトレードの方法、操作方法を試してみると自分に合いそうな使いやすいFX会社が見つけられます。
